教育
キッズプログラマーの最初の関門“ローマ字”
小学3年生から習い始める「ローマ字」ですが、プログラミング(パソコン)を覚える最初の関門と言ってもいいほど生徒皆さんが差しかかる通過点です。あえて今回は、講師目線で「ローマ字」を覚えてもらういい方法を共有したいと思います。
【無料ダウンロードOK】
生徒さんに説明するための配布資料も準備したので良かったらご利用くださいね。
こんな教え方だと、子どもはわからない!
「ローマ字は覚えるしかありません!」
実は私も、「ローマ字は、覚えるしかない」と思い込んでいた派です。自分が幼少期に教えてもらった記憶を思い返し「まずは母音を覚えてから、か行はK、さ行はS、」のように覚えるといいよ~」と説明をしていました。
すんなり覚えてくれる子も勿論いますが、次のステップで悩んでしまう子がいます。
もしかして、ローマ字の型が違うかも?
言われてみれば確かに習いましたよね?
訓令式とは、「日本語が分かる人に向けて話し言葉(発音)になるべく近づけて英字で表記する方法でしたね!」
続いて、ヘボン式はいかがでしょうか?
ヘボン式は、「日本語がわからない外国人でも、日本語の発音に近づけて話せる用に表記した英字でしたね。」
みなさんは、どちらの型を想像しましたか?
学校でローマ字を習い始めたお子さんは先に、訓令式を思い浮かべるようです。(※学校によっては同時に学ぶこともあります。)さらに、現在は英語も必修科目になっているので英語も同時、パソコンも同時となると「そりゃ~こんがらがって当然だよな…」と気付かされます。
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(筆者の心情)
だって、教室でやってるのは、パソコンに入力するための方法だしなぁ・・・「ローマ字入力」ってこれから言わないといけないなぁ・・・。タイピングで、「かな入力」の練習してないしなぁ・・・。
コレを機に、
【プログラミングの講師目線】で「ローマ字の解釈、解説方法」をまとめましたので御覧ください。(ここからが本題です)
参考:日本語のローマ字表記の推奨形式 東京大学教養学部英語部会/教養教育開発機構(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/eigo/UT-Komaba-Nihongo-no-romaji-hyoki-v1.pdf)
ローマ字を条件分岐で覚えよう!
プログラミング教育で重要視されている「プログラミング的思考(論理的思考)」で今回の事案をまとめると意外にすんなり問題解決!
①:まずは、確実なところから定義する
悩んだときは、まずは確実なところから攻めます。
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- ローマ字は、日本語(英語ではない)
- 話し言葉ではなく書き言葉
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(ローマ字の語源が気になりしばし脱線…)
②:仮説を立てる
知識人の意見を元に、自分になりに仮説化する。
先程も述べたように、パソコンで使用するワープロ式は入力方法であり言語としては「非公式」とのこと。その説明を掘り下げるとだっせんするため取り敢えず響きのいい「3つの型」があると定義。
【ここからが重要!】
自分(生徒)が、ローマ字で最も難しいと感じている理由を再度思い出します。
このままだと調べ学習で終わってしまいます。今回私がたどり着きたいゴールは、
「子どもが、悩まずローマ字を使えるようにする方法を見い出すこと!」
言い換えるなら、「覚える前に、どの引き出しに知識を詰め込むかの道しるべ」であってローマ字を簡単に覚える方法ではない!と再度認識し直します。そして、下記のような仮説をたてます。
使う場面によって使い分けなければいけないことが、
「ローマ字の最も厄介なところだ!!」
③:問題解決できる方法を探す
その後は、どのようにすれば問題解決をすることができるか方法を探せばいいだけです。「プログラミング教室の先生が教える」のであれば、この様になるのではないでしょうか?
④:【解決法】フローチャートで問題解決しよう!
条件分岐を図にする場合「フローチャート」という方法を用います。フローチャートは、パソコンが無くてもできますよ!方法は、「はい」か「いいえ」で答えられる問題を提示し、どんどん枝分かれしていくやり方です。例えばこんな感じです。
では、今回のローマ字の場合は?
この様になりますね!
スクラッチのブロックでも表現すると下のようになります。
(実際には動きませんが…)
このように、「ローマ字を使う場面」を頭の中でしっかりイメージして覚えていくことで、お子さんは混乱しなくなります。
覚えるコツ!
単語そのものは、覚えるしか方法はありませんが、覚えるコツはあります。それは、先程登場した3つのローマ字や英語を同じタイミングに覚えないことです。
全部いっしょに覚えてしまおうとすると、逆に「効率が悪くなる」ので時間を空けるなど工夫をしましょう!
全部いっしょに覚えてしまおうとすると、逆に「効率が悪くなる」ので時間を空けるなど工夫をしましょう!
書き方のちがい(まとめ)
最後に、書き方のちがいをまとめておしまいにしたいと思います。
①【書き方】訓令式とヘボン式のちがい
②【長母音】訓令式とヘボン式のちがい
訓令式(くんれいしき)では、母音(あ、い、う、え、お)と発音することばに
^のマークを付けてよみやすくします。ただし、u や h 、または、有名な地名や名前にはつけなくていいともされています。がっこうの先生に、かくにんしてくださいね。
③「ん」は、注意しよう!
まとめ
今回は、学校で学習する「3つのローマ字の型」をどの様に使い分けるかをプログラミング教育の教師目線で解説しました。もし、同じような悩みをもったお子様がいたらぜひ、フローチャートで考える方法で教えてみてはいかがでしょうか?
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生徒さんに説明するための配布資料も準備したので良かったらご利用くださいね。